エネルギー・地球温暖化

2015年03月09日

 

日本の再生可能エネルギーの現状(2015年作成)

Keywords:  再生可能エネルギー 

 

固定価格買取制度は、運用開始から2年以上が経過して大きな成果を挙げる一方で、電力会社が再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込みの回答を保留する事態が発生するなど、大きな曲がり角を迎えています。

JFSでは日本のエネルギーの最前線を継続してお伝えしており、2014年12月のニュースレターでは「自然エネルギーの固定価格買取制度の成果と電力システム改革の課題」で、その現状と課題をお伝えしました。

JFSニュースレター:
浮体式洋上風力発電事業への挑戦(2014年2月号)
対話から生まれるまちづくりをめざして ~ これからの柏崎とエネルギーを考える取り組み(2014年5月号)
日本全国で「稼動原発ゼロ1年」達成――「自然エネルギー革命」を次のステージへと加速する起点の日に(2014年10月号)

JFSニュース記事:
進み始めた再生可能エネルギー分野の規制改革
コミュニティパワー元年、地域主体の自然エネルギー事業に注目 ~「自然エネルギー白書2014」から見えること
電力会社、ぞくぞくと再エネ接続申し込みへの回答保留へ

国内の再生可能エネルギーの大まかな状況をデータでお伝えしてきた「日本の再生可能エネルギーの現状」コーナーでは、今回、データを2013年度のものに更新しました。

以下は、日本国内の各再生可能エネルギーの発電量の推計値と日本の全発電量に占める割合、及び再生可能エネルギーの発電量の推移のグラフです。
※日本の全発電量:一般電気事業者、その他発電事業者および自家用発電を含む(「EDMC」「電気事業便覧」などより)発電量に対して、自然エネルギーの発電量(「自然エネルギー白書」で推計)などを加える。

2013年度の発電量推計値と日本の全発電量に占める割合
再生可能エネルギー 推計年間発電量(GWh) 割合(%)
太陽光発電 13,981  1.27% 
風力発電 5,201  0.47% 
地熱発電 2,596  0.24% 
小水力発電 17,422  1.58% 
バイオマス発電 12,524  1.14% 
合計 51,724  4.7% 


グラフ:再生可能エネルギーの年間発電電力量

再生可能エネルギーの年間発電量の推移

算定根拠は以下の通りです。
  • 太陽光:2013年度は電力調査統計に住宅用自家消費を加算(自家消費率50%と仮定)。2012年度以降はFIT運転開始設備容量、2011年度まではJPEA国内向け出荷量から累積の設備容量を推計し、設備利用率(12%)から推計
  • 風力:2012年度以降は「電気事業便覧」あるいは「電力調査統計」の実績値。2003~2011年度はRPSでの供給量。2002以前は設備容量から、設備利用率(20%)による推計
  • 地熱:2012年度以降は「電気事業便覧」、2011年度までは火力原子力発電技術協会「地熱発電の現状と動向」の実績値
  • 小水力:(社)電力土木技術協会が公表している「水力発電所データベース」より最大出力1万kW以下の水路式でかつ流れ込み式あるいは調整池方式の発電所およびRPS対象設備から設備利用率(61%)を利用して推計
  • バイオマス:2012年度以降はFIT運転開始設備容量、2011年度まではRPS対象設備よりバイオマス比率がおよそ60%以上のものの設備容量から設備利用率70%、バイオマス比率60%で推計


また、2013年度の国内の発電電力量の全体像は以下の通りです。

グラフ:エネルギー源別の発電電力量の割合
2013年度のエネルギー源別の発電電力量の割合


協力: 環境エネルギー政策研究所(ISEP)

参考資料:


最新の「日本の再生可能エネルギーの現状」(2016年作成)へ

English  

 


 

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