生物多様性・食糧・水

2013年08月08日

 

第15回日本水大賞、大野市の地下水保全活動が環境大臣賞を受賞

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水田湛水事業の様子
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2013年4月5日に発表された第15回日本水大賞で、福井県大野市の地下水保全の活動が環境大臣賞を受賞した。この賞は1998年6月、(社)日本河川協会を事務局として設立されたもので、安全な水、きれいな水、おいしい水にあふれる21世紀の日本と地球を目指し、水循環の健全化に寄与することを目的としている。

豊かな地下水を市の象徴としている大野市では、1977年に大野市地下水保全条例を策定し、融雪のための地下水の使用を禁止、1978年度から水田湛水事業を行い、2000年12月からは地下水保全基金を設置して地下水保全に関する啓発活動や調査研究事業などを補助してきた。

2005年12月には「大野市地下水保全管理計画」を策定、持続的な地下水の保全と利用の調和を基本理念とし、地下水位の具体的な目標数値を設けた。2011年には「越前おおの湧水文化再生計画」を策定し、水に関する学習会や地下水の使用抑制につながる住宅への節水器・量水器の普及、淡水型イトヨの保存、湧水地の保全などを推進。市HPで名水スポットを巡るモデルコースや名水特産品を紹介し、2013年3月27日には義景公園内の湧水地「義景清水」で小学生がイトヨ30匹を放流、5月10日に約100匹の稚魚を確認している。

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