生物多様性・食糧・水

2006年08月02日

 

日本水大賞の各賞、発表

Keywords:  生態系・生物多様性  政府 

 

第8回(2006年)日本水大賞の各賞と日本ストックホルム青少年水大賞が2006年3月30日に開催された日本水大賞委員会において決定された。日本水大賞を受賞したのは福井県立福井農林高等学校環境土木部と足羽川堰堤土地改良区連合の2団体の「農業水路への設置を目的とした小規模水田魚道の開発による環境保全活動」と「農業水路に生きものの賑わいを取り戻す地域づくり」。日本ストックホルム青少年水大賞は京都府立桂高等学校の「小さなCaseの大きな可能性」-究極の水循環で90億人の食を守る-が受賞した。

福井県立福井農林高等学校と足羽川堰堤土地改良区連合は同じフィールドで連携、協働しながら生態保全調査や魚道の開発などを行い、水辺空間を子どもたちの学習の場として創設しており、単に生態系保全だけでなく、営農意識の向上につなげて考えているところが評価された。

京都府立桂高等学校の活動は少ない水で植物を栽培するシンプルな器具、ウォーディアンケースで世界の食糧問題の解決策を模索したもの。ウォーディアンケースの優れた植物維持機能を少ない水での農業生産に生かせないかという発想、器具の自作から改良、植物の選定、経過の観察と分析が生徒自身の手でなされている点が評価された。

日本水大賞は、日本水大賞委員会が主催し、安全な水、きれいな水、おいしい水にあふれる21世紀の日本を目指して、水循環系の健全化に向けた諸活動を広く顕彰し、活動を支援するため1998年6月22日に創設されたもの。日本での水環境における全ての団体、個人の研究活動を対象にした唯一の賞であり、水循環系の健全化を図る上で、社会的貢献度が高く、総合的な見地からみて、優れたものに与えられる。



http://www.japanriver.or.jp/taisyo/index.htm


http://www.maff.go.jp/j/press/cont2/20060331press_6.html


登録日時: 2006/08/02 10:22:24 AM

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