エネルギー・地球温暖化

2009年10月29日

 

経産省、CCS実証事業における安全・環境面の遵守事項を公表

Keywords:  地球温暖化  政府  環境技術 

 

経済産業省は2009年8月7日、二酸化炭素回収・貯留(CCS)の大規模実証事業を実施する場合に、安全面・環境面から遵守することが望ましい事項を公表した。同省のCCS研究会が、2つのワーキンググループ(CCS実施にかかわる安全基準検討WG、長期的な安全性確保WG)を設置して検討を行い、取りまとめたもの。

公表された内容は、CCS実証を行う候補地に関しての地質面からの検討事項やCO2の回収・輸送に関する事項、貯留後のモニタリング項目、異常事態が発生した場合の対応措置など、CCS実証事業の一連の工程に対応した安全面・環境面からの基準と位置づけられるもの。

CCSが実用化される際には、実証事業において得られる知見だけでなく、CCSの安全確保にかかる最新の取組、諸外国において実施されるCCS事業や各国の規制動向などを踏まえた検討を改めて行うことになる。

CCSについては「低炭素社会づくり行動計画」(2008年7月29日閣議決定)の中で、国として「2009年度以降早期に大規模実証に着手し、2020年までの実用化を目指す」旨明記されており、その取組が開始されている。事例については末尾のJFS記事参照。

CO2地中貯留実証試験のため苫小牧沖で地質構造調査実施(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029427.html
二酸化炭素回収・貯留(CCS)研究会とりまとめの公表について
http://www.meti.go.jp/press/20090807003/
20090807003.html

登録日時:2009/10/29 06:00:15 AM

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