エネルギー・地球温暖化

2003年07月17日

 

日本の年平均気温と年降水量の傾向

Keywords:  地球温暖化  政府  生態系・生物多様性 

 

気象庁は、日本の1898年から2002年までの年平均地上気温平年差及び年降水量平年比の長期変動を解析した。

地上気温の変化を見ると,長期的な傾向として100年につきおよそ1.0℃の割合で上昇している。1940年代までは比較的低温の期間が続いたが,その後上昇に転じ,1960年頃を中心とした高温,それ以降1980年代半ばまでのやや低温の時期を経て,1980年代後半から急速に気温が上昇した。

日本の地上気温が顕著な高温を記録した年は,概ね1990年以降に集中している。この傾向は,世界の年平均地上気温と同様であると考えられる。

2002年の日本の地上気温は,観測史上最も高温となった1990年より低かったものの平年値を上回り,平年差は 0.53℃で,1898年以降では第5位の高温となった。

降水量の変化を見ると,長期的には緩やかに減少しているが,年ごとの変動は大きくなっている。2002年の年降水量の平年比は91%で,3年連続で平年値を下回った。

地上気温の計算には,気象庁の観測点のうち,観測データの均質性が長期間継続し,かつ都市化などによる環境の変化が比較的少ない17地点を選び,降水量の計算には,観測データの均質性が長期間継続している51地点すべてを対象とした。






登録日時: 2003/07/17 01:06:13 PM

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