生物多様性・食糧・水

2009年06月21日

 

セントラル硝子とIBM、飲料水浄化用の膜材料を共同開発

Keywords:    企業(製造業)  環境技術 

 

日本のガラス大手で独自のフッ素化学技術を持つセントラル硝子とIBMは2009年3月16日、世界規模で拡大する飲料水不足の解消に有用な新しい水処理膜材料の共同開発に成功したと発表した。水の膜分離は、淡水化や水浄化のための最もエネルギー効率の良い方法の一つとされており、本開発により水の脱塩およびヒ素などの汚染物質除去を効果的に行うことが可能になる。

今日使用されている水処理膜材料は、塩素殺菌のために広く使用されている塩素分に対する耐性が十分でない。また、世界中でヒ素に汚染された飲料水が健康上の大きな問題になっている。そこで、共同開発では、塩素耐性に優れた膜を開発すること、および水分中のヒ素を取り除くため塩基性条件下で高い性能を示す膜の開発をコンセプトとして取り組んできた。

フッ素化合物を用いて開発した水処理膜材料は、塩基性の条件下で親水性を示すというユニークな化学的特性を持つ。本材料を使用することで、高透過量から低透過量まで水の透過量を自在に制御することが可能になり、さらに塩基性条件下ではヒ素はイオン化され、逆浸透膜で比較的容易に除去できるので、汚染水から安全な飲料水を得ることが可能になる。

セントラル硝子とIBM、飲料水不足解消に向け新しい水処理膜材料を開発
http://www-06.ibm.com/jp/press/2009/03/1601.html
セントラル硝子
http://www.cgco.co.jp/

登録日時: 2006/06/21 06:00:15 AM

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