エネルギー・地球温暖化

2009年03月23日

 

東芝、パイロットプラントでCO2分離・回収技術の実証試験へ

Keywords:  地球温暖化  企業(製造業) 

 

JFS/Toshiba plant
Copyright 株式会社東芝


東芝は2008年12月3日、火力発電所などから排出される二酸化炭素(CO2)を分離・回収し、地中等に貯留する技術「CCS技術」の実用化を加速するため、シグマパワー有明(福岡県大牟田市)三川発電所内にCO2分離・回収パイロットプラントを設置すると発表した。2009年の春にプラント建設着工、8月頃から実排出ガスを使った実証試験を開始する予定。

パイロットプラントは、同社が開発に成功したエネルギー消費の少ないCO2吸収液を使用するCO2分離・回収システムで、CO2回収量が10トン/日規模。石炭火力発電プラントのボイラー排ガスの一部を利用して、システムの性能を実証するとともに、タービンなど他の発電システム機器との統合とその運用ノウハウなども含めて、今後の大型発電プラント向けシステムの設計に必要な検証を行う。

同社は、本実証試験と並行して、現在、国内外で複数計画されている実規模の実証プラントへの参画を目指す。今後、2015年頃にも全世界の火力発電市場においてニーズが高まると見られる商用CCSシステムに対応できるよう研究開発を行い、当分野における事業の確立を進める考え。

電源開発、石炭ガス化プロセスのCO2分離回収技術確立へ(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024447.html
二酸化炭素分離・回収技術のパイロットプラント建設について
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2008_12/pr_j0301.htm

登録日時: 2009/03/23 08:55:00 AM

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