2006年03月11日
Keywords: 地球温暖化 企業(非製造業) 大学・研究機関 政府
国立環境研究所は、2005年11月30日、民間定期航空機にCO2濃度連続測定装置(CME)を搭載し、定期観測を行う世界初の試みに成功したと発表した。本プロジェクトは、日航財団、気象研究所、東北大学、JAXA 、ジャムコ、日本航空、国立環境研究所による共同研究。
研究グループは、開発したCMEを747-400型機に搭載して4日間のCO2濃度観測を行い、CMEが高い観測性能を示すことを実証できた。これまでの自動サンプリング装置による方法に比べて、観測の頻度や領域を飛躍的に向上・拡大できる。
連続測定(水平飛行時は1分毎、上昇・下降時は10秒毎)により、CO2の細かい空間分布まで観測できる。今回の観測で、成田、ジャカルタ、バンコク、北京上空におけるCO2濃度の鉛直分布や、各都市間の高度10-12kmにおける水平分布が明らかになり、興味深い結果が得られた。
2006年度中に、CMEは5機に、改良型自動大気サンプリング装置(ASE)はこのうち2機に搭載され、オーストラリア、アジア、北米、ハワイ、ヨーロッパの日航各路線上で観測ができるようになる。CMEおよびASEは米国連邦航空局(FAA)の承認を取得しているので、他の航空会社機にも搭載できる。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2005/20051130/20051130.html
定期航空便による温室効果ガスの観測を強化 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/948-j
登録日時: 2006/03/11 11:30:07 AM
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