2005年04月14日
Keywords: 交通・モビリティ 企業(非製造業) 地球温暖化 大学・研究機関 環境技術
日航財団、日本航空、気象庁気象研究所は、2005年1月、日航定期便により上層大気中の温室効果ガスを測定している「大気観測プロジェクト」を発展・拡充し、2006年度から「新大気観測計画」を開始することを発表した。
「大気観測プロジェクト」は、1993年4月からオーストラリアと日本を結ぶ路線で開始し、二酸化炭素、一酸化炭素、メタンを観測するもの。毎月2回、緯度幅で約5度ごとにこれらを採取、分析している。得られたデータは、世界に公表され、温暖化を始めとする気候変動を予測するための有益な情報が得られている。
「新大気観測計画」では、現行のフラスコサンプリング装置に加えて、二酸化炭素自動連続測定器を開発導入し、観測対象に亜酸化窒素、水素、六弗化硫黄その他を追加するとともに、観測機数を2機から6機に増やす。これらの開発のため産学官の共同研究体制が敷かれ、現在の3機関に東北大学、国立環境研究所などが加わり、7機関となる。
財団は、日航グループだけでは、アフリカ上空などの観測はできないため、将来的には、欧米エアラインへも機器の搭載を薦めたい考え。
ジャンボ機からの温暖化観測、200回を超える (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/144-j
登録日時: 2005/04/14 09:06:01 AM
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