2003年09月27日
Keywords: 3R・廃棄物 企業(製造業) 水 環境技術
サントリーは、栗田工業と共同で、汚泥を発生させずにコーヒーやウーロン茶の製造工程で発生する色素成分を含む排水を脱色するシステムを開発した。このシステムは、飲料業界としては世界で初めて、サントリー榛名工場に導入され、2003年7月から本格稼動している。
通常、工場の排水処理は、嫌気性または好気性の微生物を用いた生物学的方法によって有機物を分解するが、清涼飲料工場の排水には、コーヒーや茶類の色素のように生物分解されない成分が含まれているため、一般的には凝集剤を添加して、色素成分を水と分離し、その過程で発生する汚泥は堆肥の一部としてリサイクルしている。
今回のシステムは、酸化剤と触媒を使用して、製造工程で発生する排水の色素成分を酸化分解して脱色するもの。汚泥を発生させることなく従来と同レベルの色素成分の除去が可能になり、環境に対する負荷を軽減できる。榛名工場では、本格稼動後、1日あたりの汚泥発生量を約45%削減するという。
http://www.suntory.co.jp/news/2003/8489.html
登録日時: 2003/09/27 11:51:50 AM
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