3R・廃棄物

2002年12月17日

 

火力発電所排煙中のCO2から新燃料ジメチルエーテルの合成に成功

Keywords:  3R・廃棄物  企業(製造業)  企業(非製造業)  再生可能エネルギー  地球温暖化  環境技術 

 

関西電力は、三菱重工業株式会社と共同で、火力発電所の排煙に含まれるCO2を、ジメチルエーテル(DME) に変換する技術を開発し、南港発電所に設置したテストプラントで、その合成に成功した。CO2を原料に、実用機を模擬したプラントで合成に成功したのは国内で初めて。

DMEは人体に無害なことから、現在は化粧品などのスプレー缶に封入する噴射剤として利用されていますが、近年、LPGや軽油の代替となりうるクリーンな新燃料として注目されており、CO2有効利用の有望な選択肢の一つとして、研究を進めていた。

今回開発したDME合成方法では、火力発電所の排煙に含まれるCO2を原料とし、CO2と水素を反応させ、直接DMEを合成する。これにより、合成プロセスを簡素化し、将来的に製造設備のコンパクト化を図ることができるとしている。(一般的な方法は、天然ガスから、まずメタノールを合成し、次にメタノールから水分を取り除いてDMEを合成する。)

今後、DMEの需要動向を見極めながら、さらなる合成効率向上や、製造コスト削減を目指して研究を進めるとともに、事業性についても検討する予定。






登録日時: 2002/12/17 03:39:32 PM

英語記事はこちら


 


 

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