エネルギー・地球温暖化

2013年02月24日

 

気象庁、国内初、海洋酸性化モニタリング情報の提供を開始

Keywords:  地球温暖化  大学・研究機関 

 

JFS/JMA Begins Ocean Acidification Reporting Online
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気象庁は2012年11月20日、気象庁海洋気象観測船による長期の海洋観測データの解析から、地球温暖化に関する情報に加えて、国内で初めて海洋酸性化に関する定期的な監視情報の提供を開始すると発表した。監視情報の提供は、気象庁ホームページ「海洋の健康診断表」を通じて行われる。

海洋酸性化とは、海水が大気中の二酸化炭素を吸収することによって起こる海洋のpHの長期間にわたる低下傾向をいう。今回の解析により、北西太平洋海域東経137度線上の北緯3度~34度のすべての緯度帯においてpHが10年あたり約0.02低下し、「海洋酸性化」が進行していることが分かった。

近年、地球温暖化の主要な原因とされる大気中の二酸化炭素が増加したため、海洋に溶け込む二酸化炭素も増え、海洋酸性化が進行している可能性が指摘されている。

表面海水におけるpHの低下と海面水温の上昇が進行すると、海洋が大気から二酸化炭素を吸収する能力が低下し、大気中に残る二酸化炭素の割合が増えるため地球温暖化を加速する可能性がある。また海洋酸性化の進行によって海洋生態系への影響も懸念される。

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