エネルギー・地球温暖化

2013年01月02日

 

農業環境技術研究所 温暖化の進行で世界の穀物主産地の収量低下を予測

Keywords:  地球温暖化  大学・研究機関 

 


独立行政法人農業環境技術研究所は2012年9月18日、地球温暖化の進行により、世界の主要な穀物生産国である米国、中国、ブラジルにおけるトウモロコシとダイズの生産性が低下する可能性があるとの研究結果を発表した。

大気中の温室効果ガス濃度の増加程度が異なる4つの気候変動シナリオのもとで、2070年までの生産性の変化を予測した結果、トウモロコシの収量は、温室効果ガス濃度の最も多いシナリオで3ヶ国ともに20%程度低下すると予測された。ダイズの収量は、温室効果ガス濃度の増加が中程度または大きいシナリオにおいて、米国(約30%)とブラジル(約50%)で特に大きく低下すると予測された。

また、3ヶ国が同時に不作となる確率を推計したところ、トウモロコシでは温室効果ガス濃度が大きく増加するシナリオで現在の約1.5倍に、ダイズでは温室効果ガス濃度の増加が大きいシナリオほど同時不作確率が高まり、約2倍になることが示された。

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