3R・廃棄物

2010年04月23日

 

物質・材料研究機構 「都市鉱山」から希少金属を取り出す小型装置を開発

Keywords:  3R・廃棄物  大学・研究機関  環境技術 

 

独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)は、2009年12月17日、使用済みの電子機器から希少金属を取り出すための小型装置を開発したと発表した。開発されたのは、電子機器をバラバラに分解する「破解機」と、基板からチップやメッキ粉砕する「3次元ボールミル」の2つ。半導体製造関連機器の製造販売を行う押鐘や、ボールミル製造販売のナガオシステムと協力し、2008年11月に発表された回収手法を実用化したもの。

電子機器にねじり力を与えて筐体を破壊し、多くの部品の原型を保ったまま分解、特定部品の取り出しや次行程に送ることを容易にする。さらに高速ボールミルで基板からチップやメッキをはく離、粉砕し、希少金属成分を効率的に取り出すことが出来る。

携帯電話1台に含まれる100円程度の希少金属の回収には、処理コストを押さえることが大きな課題。今回開発された装置は小型で処理能力が高く、地方都市での分散処理に適しており、都市鉱山の実現化が期待される。

物質・材料研究機構 「都市鉱山」から希少金属を回収する簡便な手法を開発(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028876.html
日本は世界有数の資源国? 都市鉱山を活かそう
http://www.japanfs.org/ja/join/newsletter/pages/
027408.html

携帯電話があっというまにバラバラに
http://www.nims.go.jp/news/press/2009/12/
p200912170.html

http://www.nims.go.jp/news/press/2009/12/
200912170/p200912170.pdf

登録日時:2010/04/23 06:00:15 AM

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