エネルギー・地球温暖化

2010年02月05日

 

日本の2008年度温室効果ガス排出量大幅に減少、90年比1.9%増

Keywords:  地球温暖化  政府 

 

環境省は2009年11月11日、2008年度の温室効果ガス排出量の速報値について発表した。総排出量は12億8600万トン(CO2換算、以下同じ)で、過去最大であった2007年度13億7100万トンに比較して6.2%低下し、1994年度12億7700万トンに近い数値となった。京都議定書の基準年(1990年度)12億6100万トン比では1.9%上回っている。

総排出量が大幅に減少した原因は、金融危機の影響による年度後半の急激な景気後退に伴う、産業部門を始めとする各部門のエネルギー需要減少が主であるが、冬の気温が全国的に高かったことも挙げられる。CO2の排出量を前年比で見ると、産業部門10.4%減、エネルギー転換部門5.5%減、家庭部門4.6%減、運輸部門4.1%減、業務その他部門4.0%減等の合計で6.5%減となっている。

原子力発電所の利用率は前年比0.7ポイント減の60.0%と低水準であった。長期停止の影響を受けていない時の利用率(1998年、84.2%)で算出した総排出量は、基準年比で3.1%減になると試算している。

日本の2007年度温室効果ガス排出量、前年度比2.3%増(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028642.html
温室効果ガス排出量が過去最大 90年比9%の増加(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029272.html
2008年度(平成20年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11766

登録日時:2010/02/05 06:00:15 AM

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