エネルギー・地球温暖化

2009年11月01日

 

環境省 生活水準を下げずに2005年比80%減を可能にする試案公表

Keywords:  地球温暖化  政府 

 

環境省は2009年8月14日、生活水準を下げずに2050年までに温室効果ガス排出量の2005年比80%減を可能にする試案を公表した。2009年7月のラクイラ・サミットで、主要8カ国の首脳宣言に「先進国全体で2050年までに80%以上削減」することが盛り込まれたことを受けて試案を作った。

試案は「経済発展・技術志向」と「地域重視・自然志向」の2通りあり、「経済発展・技術志向」では1人当たり国内総生産(GDP)成長率が年2%で技術開発がより進むことを想定。「地域重視・自然志向」では1%で都心から地方へ人口が分散する地域重視を想定。それぞれについて、80%削減の実現に必要な対策を示した。

両ケースともに一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を大幅に増やし(A:28% B:40%)、太陽光発電の発電容量は、2005年の120倍(A)から140倍(B)へ。火力発電所へのCCS(炭素隔離貯留)の導入・普及(Aの場合全ての火力発電所)や全ての乗用車をエコカーとすること、すべての建物を高断熱住宅・省エネ建築物とする、低炭素型給湯器をほぼ全ての家庭に導入することなどをあげている。

政策面では排出量取引制度の本格導入や炭素税の導入など税制の見直しが必要だとしている。

温室効果ガス2050年80%削減のためのビジョン
http://www.env.go.jp/earth/info/80vision/vision.pdf

登録日時: 2009/11/01 06:00:15 AM

English  

 


 

このページの先頭へ