生物多様性・食糧・水

2009年07月09日

 

臨海工業都市における低炭素・低動力型水資源循環システムを開発中

Keywords:    企業(製造業)  企業(非製造業)  大学・研究機関 

 

神鋼環境ソリューション、東レ、日立プラントテクノロジー、山口大学は2009年3月より、海外における臨海工業都市の渇水・水不足に対応するため、下水の高度処理と海水淡水化を統合した膜処理により、造水ポンプ動力を従来の2分の1以下に低減するプロセスを開発している。

下水は、イオンや塩類など水以外の不純物を透過しない性質を持つ逆浸透膜(RO膜)で処理することで再生水が製造できるが、さらにこの際に発生する濃縮水を利用した海水淡水化を行い、両者を統合した再生水製造の膜処理プロセスを確立することにより、大幅な省エネルギー、低炭素化、低コスト化が可能となる。

本事業では、山口県周南市の徳山東部浄化センターに要素試験装置を整備し、海水淡水化と下水処理水リサイクル技術の実用化に向けた試験を実施する。海外の渇水対策に寄与するとともに、周南地域における地域水整備計画にも寄与できることを目指す。

本事業は、海外における水ビジネスに対し、日本の優れた技術・ノウハウを結集、活用する体制を構築するために設立された有限責任事業組合「海外水循環システム協議会」の活動の一環として進められており、本開発結果を活用することにより、海外展開の早期実現を目指している。

日本の技術を世界の水問題に役立てるしくみつくりを(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029150.html
有限責任事業組合海外水循環システム協議会
http://www.toray.co.jp/news/water/nr090302.html

登録日時: 2009/07/09 06:00:15 AM

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