ニュースレター

2002年11月01日

 

廃棄物再資源化100%を達成したアサヒビール

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JFS ニュースレター No.2 (2002年10月号)
シリーズ:ゼロエミッションをめざして 第1回
http://www.asahibeer.co.jp/eco-habitat/index.html

今後「ゼロエミッション」「脱物質化」「日本独自の活動」などのシリーズで、さまざまな具体的な取り組みや成果をお伝えしていきます。今回は、「ゼロエミッションをめざして 第1回」です。
アサヒビールは、従業員 3,799人(2001年12月31日現在)、売上高 1,121,920百万円(2001年1-12月)の会社で、ビールをはじめとするさまざまな酒類や清涼飲料水等を製造販売している、世界で11番目の規模のビール会社です。
アサヒビールでは1998年11月、工場における廃棄物再資源化100%を全工場で達成しました。つまり、生産に伴って排出される廃棄物は、最終処理として埋め立て処分されることなく、すべて再資源化されているのです。
2002年度の環境報告書によると、ビール・発泡酒の生産により、年間約37万トンの副産物・廃棄物が発生。そのうち約80%は、仕込工程で発生するモルトフィード(麦芽の殻皮)で、以下、排水処理で発生する汚泥・スクリーンかすが約10%、びんなどのガラス屑類が約7%と続きます。 生産過程から出る副産物・廃棄物は、すべて資源になります。 生産工程で最も発生量の多いモルトフィードは、主に牛の飼料として再資源化するとともに、さまざまな有効利用の研究をすすめています。また、汚泥、スクリーンかすは有機肥料やたい肥として、ガラス屑などは新しいびんの原料や建材などに再生利用されます。
さらに、発酵工程で発生する余剰酵母については、グループ会社のアサヒフードアンドヘルスケアの医薬品や加工食品の原料となり、商品化されています。
再資源化100%達成のポイントとして、3つの点があげられています。
・徹底した分別さえおこなえば、どんな廃棄物でも再資源化が可能である
各分別ステーションに担当者を決め、定期的にチェックをし、分別の徹底をおこなっています。
・分別も仕事の一つであると全従業員が同じ意識で取り組む
ゴミの分別についての勉強会などを実施し、「自分たちは廃棄物の分別をしているのではなく、資源の分別をしているのだ」という意識を持って取り組んでいます。
・最終的な処分の実態についてしっかりと確認する
年1回、すべての再資源化会社の現地視察を実施し、再資源化の実態を確認しています。

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