2007年12月14日
農林水産省は2007年6月21日に策定した地球温暖化対策総合戦略に、農林水産業での地球温暖化適応策を積極的に推進することを盛り込んだ。その一環として、最新の研究開発成果を基に、13品目の当面の適応策と今後の対応課題を公表した。
米の品質低下に対しては、登熟期の高温を避けるため、当面の適応策として遅植え(普通期栽培)や早植え(早期栽培)、短期的な取組課題として出穂期を遅らせる効果がある種もみを直接水田に播く栽培法を示している。
高温少雨による大豆の生育量不足や成熟期に落葉しない青立ち株への当面の適応策としては、急速に水分が必要となる開花期から着莢期の畦間かん水をあげている。また、暖冬で茶の萌芽が早期化することによる凍霜被害に対し、省電力防霜ファンの普及を期待している。
13品目の適応策・対応課題には、短期(今後3年以内)、中期(2030年ごろまで)、長期(2030年以降)の研究課題および行政課題の工程表が添えられている。なお、農林水産省地球温暖化対策総合戦略は、上記の地球温暖化適応策とともに、地球温暖化防止策と我が国の技術を活用した国際協力を柱としている。(地球温暖化防止策については末尾のURLを参照のこと。)
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/s_ondanka/index.html
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/s_ondanka/honbu/honbu04.html
農林水産省、新たな削減項目を盛り込んだ地球温暖化対策総合戦略を発表 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1887-j
登録日時: 2007/12/14 06:59:40 AM
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