エネルギー・地球温暖化

2007年10月18日

 

オゾンホールが過去最大級に 「気候変動監視レポート2006」

Keywords:  地球温暖化  政府 

 

気象庁は2007年6月6日、同庁ホームページに、「気候変動監視レポート2006」を公表した。2006年の世界と日本の気候変動および温室効果ガスとオゾン層の状況を総合的に取りまとめた同レポートによると、オゾンホールは過去最大級に発達し、昭和基地のオゾン全量が過去最小値を記録した。また、世界の大気中の二酸化炭素濃度は増加を続けており、日本国内でも前年に引き続き増加量が大きかった。

トピックスとして取り上げられた「2006年7月豪雨」に関連する大気の流れについては、偏西風の蛇行が強まり、日本の上空に寒気が流れ込む状況が続く一方、日本の南海上の高気圧が強く、暖かく湿った空気が日本付近に流れ込みやすい状態が続いたことが主な原因であると解析された。

日本の年平均気温の平年差は+0.44℃となった。世界では+0.31℃となり過去約120年間で3番目の高温を記録した。また、世界の平均海面水温の平年差は+0.21℃となり、日本沿岸の海面水位は平年値より2.0cm高い値であった。北極域の海氷域面積は、1979年の統計開始以来最小を記録した。オホーツク海の積算海氷域面積は、2002年以降5年連続で減少し、同年は平年の64%で1971年以降では最小となったことなどが報告された。



http://www.jma.go.jp/jma/press/0706/06a/
CCMR2006.html



世界の年平均気温、観測史上2番目の高温に「気候変動監視レポート2005」 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1458-j
南極、昭和基地上空のオゾン全量が過去最小を記録 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1600-j
全国的に平年より高め、2006年の日本の気候 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1723-j


登録日時: 2007/10/18 11:52:43 PM

英語記事はこちら


 


 

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