2007年02月13日
日本ガイシは2006年11月22日、荏原環境エンジニアリングとの共同企業体で福井県から受注・施工してきたセラミック膜浄水システムを完工したと発表した。当システムは、県央に位置する越前市、鯖江市など日野川沿い3市2町の水道用水の浄水場(越前市大塩町)に設置されたもので、3万8900m3/日の能力を有し、現時点で高分子膜も含めて国内最大規模の浄水場。12月1日から給水を開始した。
福井県は、5種類の膜ろ過方式と砂ろ過方式の6方式を現地実験で評価し、安全性や耐久性、ライフサイクルコスト、リサイクル性に優れているとしてセラミック膜ろ過方式を採用した。
共同企業体は、直径18センチ、全長1メートル、膜面積15m2のセラミック膜エレメント100本で構成する膜ろ過装置を18ユニット設置した。孔径0.1ミクロンの多孔質セラミック膜による精密ろ過で、原水の濁りや大腸菌、クリプトスポリジウム(病原性原虫)などの不純物を除去できる。
同システムには、沈殿池や急速ろ過池が不要なため、狭い用地でも建設でき、逆圧洗浄工程も含め全自動無人運転が可能、セラミック膜の寿命が長く交換頻度が低い、単位ろ過量当たりのランニングコストが低い等の特徴がある。
http://www.ngk.co.jp/news/2006/1122.html
登録日時: 2007/02/13 09:30:29 AM
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