2007年01月05日
首都圏を始めとする多くの自治体で、降った雨を地中に浸透させ、湧水や川の水量を回復させる「雨水浸透ます」の設置が進んでいる。都市化に伴い、降った雨が大地にしみ込まないことが原因で起こる地盤沈下、井戸水・河川の枯渇化等、水辺環境悪化の打開が目的。
雨水浸透ますは、穴がたくさんあいたコンクリート製の円柱形で、住宅敷地などの地面に埋めて使用するもので、雨水浸透ますに貯まった雨水が徐々に地中に浸透していく仕組み。内径25-30センチメートル、高さ50センチメートルを一基設置すると、1時間に294リットルの雨水の浸透が可能。
設置により、地盤沈下の抑制、地下水・湧水等の自然環境の保全及び回復、河川・井戸水等の水循環の保全、下水道への雨水流入の軽減、浸水被害の抑制などの効果が見込まれる。
各自治体では、設置した住宅に対して1万円-5万円程度を助成する補助金制度を整備。全国に先駆けて約20年前から設置普及に取り組む東京都小金井市では、新築・改築物件への設置指導や助成制度などの振興策で2006年4月現在で既に5万基の導入を達成している。
http://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/000/000335.html
http://www.city.yokohama.jp/me/kankyou/chisui/shintoumasu/
http://www.city.koganei.lg.jp/guide/sanpo/shintomasu.html
http://www.amemarukun.com/
登録日時: 2007/01/05 05:59:07 PM
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