エネルギー・地球温暖化

2006年09月22日

 

経産省、CO2固定化の技術戦略マップを作成

Keywords:  地球温暖化  政府 

 

経産省は2006年4月28日、CO2固定化技術の開発推進のための「CO2固定化・有効利用分野の技術マップ」を発表した。新産業を創造していくために必要な技術目標や製品・サービスの需要を創造するための方策を示した「技術戦略マップ2006」中に記載されている。

IPCCの報告によると、大気中のCO2濃度を550ppmで安定化させるためには全世界で2015年に80億t-CO2、2030年に150 億t-CO2、2050年に270億t-CO2ものCO2の削減が必要。このためには省エネルギー技術、化石燃料転換や原子力発電だけでは十分ではなく、太陽エネルギーなどの新エネルギーの利用や新技術の開発や進展が不可欠であるが、これらの技術を具体的に導入するにはコスト削減や安全性の評価など総合的な取り組みが必要で、条件の整った部分から順次適用していくことが重要である。

「CO2固定化・有効利用分野の技術マップ」は、現状での概算コストや技術レベルを踏まえ、2030年までに技術が確立し、コストが2,000-6,000円/t-CO2 程度に下げられるかを評価。ポテンシャルとコスト両面から有効で、導入への取り組みを進めるべきものとして、分離・回収と地中貯留、海洋隔離、大規模植林による地上隔離を挙げている。




登録日時: 2006/09/22 04:50:12 PM

英語記事はこちら


 


 

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