エネルギー・地球温暖化

2006年05月10日

 

気化熱で路面温度を低減させる新舗装システム、3月施工スタート

Keywords:  地球温暖化  企業(製造業)  地方自治体 

 

2006年3月より、ヒートアイランドの原因の一つとされる路面温度の上昇を、気化熱を利用して低減させる新舗装システムの施工がスタートした。神奈川県川崎市の交差点で施工され、今夏のシステム稼動をめざす。

この新舗装システム「バリアフリーロードクーリングシステム」は、日本興業が開発した吸水型保水性舗装。吸水型保水性舗装とは、地下水や貯留した雨水等から、舗装体内の保水材に連続的に吸水を行い、蓄えられた水分が蒸発する際に発生する気化熱により、路面温度を低減させる舗装。今回の施工では、地下水を水源として使用する予定。

同社のこの技術を、国土交通省関東地方整備局と東京都が連携して立ち上げた「環境舗装東京プロジェクト」が採択。実証実験では、一般舗装で63.3度であった路面温度の上昇を、37.87度まで低減させ「吸水型保水性舗装の特に優れた技術」との評価を受けている。

今回使用する保水性舗装ブロックには、銅精錬過程の副産物である銅スラグが20%含まれ、資源の有効利用にも取り組んでいる。同社では、川崎市での効果の実証によって今後実用化が拡大していくことを期待している。



http://www.nihon-kogyo.co.jp/


http://www.ktr.mlit.go.jp/kangi/tech/develop/develop04.htm


登録日時: 2006/05/10 11:22:39 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ