資源循環技術・システムとして、ごみのセメント資源化事業など表彰

経済産業省は2005年10月７日、05年度の「資源循環技術・システム表彰」の受賞テーマと企業が決定したと発表した。同表彰は廃棄物の発生抑制、使用済み物品の再使用、再生資源の有効利用に寄与する事業や取り組みを公募し、その奨励・普及を図ることで、循環型ビジネスを振興することを目的に、同省と財団法人クリーン・ジャパン・センターが共同で1975年から実施している。

05年度は全国から34件35社・６団体の応募があり、太平洋セメントの「都市ごみのセメント資源化事業」と、神戸製鋼所の「回転炉床炉による製鉄所ダストFASTMETリサイクルプロセスの開発」の２件が経済産業大臣賞に選ばれた。

太平洋セメントの「都市ごみのセメント資源化事業」は家庭から排出されたごみや事業系の一般ごみを受け入れ、セメント焼成キルンを改造した「ごみ資源化キルン」で生分解処理を行った後、セメント原燃料として活用するリサイクルシステム。

神戸製鋼所は回転炉床炉を使用する還元鉄製造用FASTMETプロセスを使用することにより、高炉でのリサイクルが困難な製鉄所ダストから揮発成分の分離除去高純度鉄源の回収を同時に達成し、ダストの完全利用を通じた製鉄所のゼロエミッション化を推進するもの。




登録日時: 2006/01/12 09:17:08 AM

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