エネルギー・地球温暖化

2005年02月17日

 

日本で使用される木材の輸送距離、12年間で約1.4倍に

Keywords:  地球温暖化  大学・研究機関  政府  生態系・生物多様性 

 

1990年から2002年の12年間で、日本で使用される木材の輸送距離が5085kmから7074kmへと約1.4倍になっていることがわかった。2004年9月に環境経済政策学会で、藤原敬独立行政法人森林総合研究所理事などが発表したもの。

輸送距離が拡大したのは、特に欧州材など地球を半周回って輸送される輸入が増加していることによる。

同報告では、製造時のエネルギー使用と輸送時におけるエネルギー使用を比較し、また、木材の輸送過程の環境負荷を表す尺度として木材の使用量に産地までの距離を掛け合わせて算出するウッドマイレージ(木材総輸送距離)など、ウッドマイルズに関連した指標を発表した。

日本の輸入量は米国より少ないにも関わらず、国別に見たウッドマイレージは約4.6倍。輸送時にかけているエネルギーがそれだけ大きいということになる。現在と同じ消費水準のまま、海外からの輸入ではなく、都道府県内で利用可能な木材を消費した場合、年間約50万トンのCO2削減が可能という。

ウッドマイレージの考え方を普及するため発足しているウッドマイルズ研究会は、エネルギー使用量低減の観点から近距離材普及のサポートに努めている。


http://woodmiles.net/




登録日時: 2005/02/17 11:25:46 AM

英語記事はこちら


 


 

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