3R・廃棄物

2005年01月31日

 

トヨタ車体、汚水再利用型バイオトイレを万博に提供

Keywords:  3R・廃棄物  企業(製造業)  環境技術 

 

トヨタ自動車グループのトヨタ車体は、トイレ汚水を無臭の透明水に変えて再びトイレの流し水として再利用できる「バイオトイレ」を来年3月開幕の愛知万博へ無償提供する。同社は2000年10月よりバイオトイレの開発に着手し、社内に2機、関連会社に1機をモニター機として設置、評価している。
 
バイオトイレは微生物処理槽、濾過槽、脱色槽の3層を経て汚水を浄化し、トイレの流し水として再利用するもの。汚水は、微生物処理槽で微生物のはたらきにより、し尿内の窒素などを分解。濾過層で汚泥や不純物と水の分離を行い、0.4μの濾過膜により大腸菌の通過も防ぐ。最後に、同社が開発したオゾンガス発生装置の酸化力で水を脱色・殺菌する。排水を出さないので、環境負荷を軽減できる。

万博の会場に設置するバイオトイレの便器は計8つ。万博期間中の半年間で、約1千トンの節水が期待できるという。同社は万博での反響や市場調査により事業化を検討する。早ければ2005年度中に、工場、学校、公共公園などを対象に発売する予定。






登録日時: 2005/01/31 12:02:24 PM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ