生物多様性・食糧・水

2004年07月22日

 

農業用水路で発電、落差を利用する実証試験開始

Keywords:    企業(非製造業)  再生可能エネルギー 

 

電源開発株式会社(以下、J-POWER)は、2004年4月-12月まで、開水路落差工用発電システムの実証試験を栃木県黒磯市にて実施する。既設水路の未利用落差を水力エネルギーとして有効利用するもので、同社が株式会社中川水力とともに研究を進めていたもの。

このシステムは、既設水路の落差工部に直接機器を設置して水力発電を行うもの。特徴として、1)既設のものを利用するため、新たな水路構造物が不要のため、コストダウンが可能、2)工場で製作し、予め成形された機器を直接設置するため、短期間の施工が可能、3)発電システムの大部分において、メンテナンスが不要のため、運転・維持管理が容易、といった点が挙げられる。

本実証試験は、那須野ヶ原にある農業用水路の1つで行われる。実際に運転を行いながら、発電性能の試験を実施するとともに、振動や水圧による既設構造物への影響、連続的な安全運転、保守管理の頻度及び機器の改良点などを確認する。

日本全国の農業用開水路は、幹線で約45,000キロメートル、支線で約40万キロメートルあり、2メートル以上の落差を確保できる開水路も多い。このような低落差を利用した発電システムはまだ希少であるため、未利用の水力開発となる本発電システムに期待が高まっている。




http://www.jpower.co.jp/news_release/news040511.html




登録日時: 2004/07/22 03:37:46 PM

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