生物多様性・食糧・水

2004年02月19日

 

山形で、バイオマスを活用した環境にやさしいトイレを設置

Keywords:    再生可能エネルギー  地方自治体  大学・研究機関 

 

山形県最上総合支庁では地域内で排出されるオガクズなどのバイオマスを活用した屋外トイレを、真室川町と金山町の2ヶ所に設置した。

真室川町の「野々村ため池」には、維持管理がしやすい簡易水洗型の汲み取り便槽式トイレを設置。1-2週間に1回程度、便器から便槽へ続く管内の汚水にワーコム(有効微生物群)を散布する。ワーコムは同町のワーコム農業研究所が開発した堆肥素材発酵促進材。汚水の悪臭対策としてワーコムの防臭効果を活用し臭気を抑える。

金山町の「遊学の森」にある「ねむのき広場」には、森林学習や自然体験などの来訪者のために、水を使用しない、汲み取りもしないバイオマストイレを設置した。最上地域から大量に排出されるきのこ廃菌床及びオガクズを便槽に投入し、風力及び太陽光発電のモーターで60-80℃を保って攪拌することによりバクテリアが活性化し排泄物を分解する。

このトイレの処理能力は1日100-150回で、廃菌床等の交換は年2-3回、半分ずつ。交換時に排出される有機物は施設内の樹木用肥料として利用し、資源循環を実現する。





登録日時: 2004/02/19 09:06:07 AM

英語記事はこちら


 


 

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