3R・廃棄物

2004年02月03日

 

富士ゼロックス、リサイクル部品の使用率70%のデジタル複写機を開発

Keywords:  3R・廃棄物  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  環境技術 

 

富士ゼロックスは、リサイクル部品の使用率(重量比)を70%に高めることで、環境負荷を大幅に低減したデジタル複写機「富士ゼロックスDocuCentre 507-MDと、スキャナー/プリンター機能を装備したデジタル複合機「DocuCentre 507 CP-MDを開発し、2003年10月に発売を開始した。

同社は、1995年より業界に先駆けて、商品の企画/開発/製造から廃棄に至るライフサイクル全体の環境負荷低減を開始。今回の「DocuCentre 507-MD/507CP-MD」は、顧客から回収した「DocuCentreシリーズ」の部品を70%までリサイクル使用することで、全ての部品を新規で製造した工程と比較して、製造工程で排出するCO2の量を約75%削減した。

この高い部品リユース率を実現できた背景には、新品部品を使って組み立てた新商品と同等の品質保証を可能にする富士ゼロックス独自の資源循環型生産システムがある。主なポイントは、(1)リユースする部品の量を確保する為に全国の拠点で使用済み商品の発生/回収量と商品の品質を予測できるシミュレーションプログラムや静脈物流体制。(2)あらかじめ将来の再活用を商品開発の段階から前提にし、世代をまたがる部品の共有化を図る多世代型設計。(3)回収部品を選別し、新品部品と同等レベルの品質に再生/修復するリユーザブル技術等。

また、独自の定着技術「Roll in Roll」により、エネルギー消費効率80Wh/hを実現し、節電モードの消費電力もわずか5Wと低い。 従来の複写機および複合機は有害な六価クロムを微量に含む亜鉛メッキ鋼板を使用してきたが、今回は六価クロムをまったく用いないクロムフリー表面処理鋼板を導入しているほか、再材料化が難しく、燃料等へのリサイクルしかできなかったゴム部品のクローズド・ループ・システムも開発し、環境負荷をさらに低減している。







登録日時: 2004/02/03 06:44:16 PM

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