エネルギー・地球温暖化

2003年12月25日

 

屋上公園や打ち水ペーブで、ヒートアイランド現象を緩和

Keywords:  地球温暖化  企業(非製造業)  生態系・生物多様性 

 

大林組は2003年10月10日、同社が施工した大阪市の「なんばパークス」(10月7日オープン)において、屋上公園や打ち水ペーブによる熱低減効果を測定分析した結果、ヒートアイランド現象を緩和する効果があったと発表した。

この約8,000m2の屋上公園の中には、樹木が35種類、草花が約200種類、合計約235種類の草木が40,000株ほど植えられており、国内最大規模の屋上公園となっている。

測定が行われたのは、2003年8月20、21、22日の3日間。正午における屋上公園の緑化部分の表面温度は34℃前後で、最も低いところで32.3℃。周辺部の屋上駐車場や高速のアスファルト部分に比べ、平均でピーク時に17℃の表面温度の低減効果が認められた。また、屋上公園では、屋上緑化部は非屋上緑化部に比べ、屋上から室内へ伝わる熱流が1/10になることも確認された。

打ち水ペーブとは、道路に水を撒くと涼しくなる昔ながらの知恵にヒントを得て同社が開発した技術。雨水などを舗装面より下部に貯留しておき、毛細管現象を利用して、舗装の表面を湿潤させ、気化熱により冷却する。夏季の日中では、アスファルトと比べて約25 ℃もの表面温度の冷却効果があり、舗装面が湿潤することで20-40%照り返しが減り、暑さも眩しさも和らげるという。






登録日時: 2003/12/25 09:13:49 PM

英語記事はこちら


 


 

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