3R・廃棄物

2003年10月11日

 

長野市で「みどりの自転車」の人気が広がる

Keywords:  3R・廃棄物  NGO・市民  交通・モビリティ  地球温暖化 

 

長野県長野市で2003年春、市民団体「NASL地球環境フォーラム」が始めた自転車を使った環境運動「リ・サイクリング」が、四か月あまりたった現在、順調に市民の間に定着してきている。乗降場「グリーンステーション(GS)」に置いてある市民共有の自転車「みどりの自転車」が誰でも無料で自由に使え、使い終わった自転車は最寄のGSに返しておくという仕組み。

物を大切に使おうというリユース精神を徹底させるため、自転車は全て、市民が大事につかってきてこの運動の趣旨に賛同して提供してくれたものを使う。管理人もなく、自転車には鍵もついていない。昼間はほとんど出払っている「みどりの自転車」が夜になると続々各GSに返され、稼働率は高い。日曜日に「NASL」のメンバーがGSを見回り、自転車の修理点検をおこなっている。

当初2ヵ所のGS,10台の自転車で始められたが、現在GS8ヵ所、自転車は56台に増え、市民から使わなくなった自転車を提供したいという申し出も次々によせられている。駅前に放置される自転車が何台かあったり、盗まれるケースも数件あるが、同団体はこの運動を忍耐強く前向きに進めたいとしている。

不要自転車のリサイクル、自転車の利用促進による自動車排ガスの抑制という目的とともに都市中心部の空洞化を防ぎ、市民にとって住みやすい街にしたいという願いからうまれたこの運動、近隣地域の関心も高く、近く他地域でも具体化される見込み。






登録日時: 2003/10/11 08:47:14 AM

英語記事はこちら


 


 

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