2003年07月02日
Keywords: 3R・廃棄物 エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 環境技術
東芝は、加熱あるいは溶剤によって消えるインクを開発し、製品化を進めてきたが、2003年秋に熱によって消えるインクをプリンター向けに販売開始する。
従来のインクの消色は一枚ずつ処理するため大量処理が不可能だったが、今回の技術では大量の用紙をまとめて120度以上で加熱したり(紙の発火温度は約250度)、溶剤に浸したりすることで、一度に大量処理ができ、効率的なリサイクル・紙の再使用が可能となった。
この技術は熱により発色する感熱紙の原理を逆に応用したもの。インクに色素、発色剤のほか、独自に開発された消色剤を添加。熱や溶剤が加わることで、色素と発色剤が分断されて色が消え、さらに発色剤と消色剤が結合して消色状態が固定されるしくみ。コストは既存インクと変わらない。加熱消色装置も同時に売り出す。
消色した用紙は10回ほど繰り返し使用可能。オフィスなどから出るゴミの40%以上といわれる紙ゴミの減量が期待される。同社は今後家庭用も含め順次、用途拡大をめざす考え。
http://www.toshiba.co.jp/about/press/1998_09/pr_j2501.htm
登録日時: 2003/07/02 09:04:38 AM
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