3R・廃棄物

2003年06月13日

 

富士重工業、自動車ダストの分別システムを開発

Keywords:  3R・廃棄物  企業(製造業)  環境技術 

 

自動車、鉄道車両、機械等を製造している富士重工業が、自動車のシュレッダーダストから有価物を効率的に回収する「ASR前処理分別システム」を開発し、シュレッダー処理事業者などが自社の工場内に設置できる低価格の小規模システムとして実用化した。使用済み自動車のリサイクル率95%達成の促進をめざす。

このシステムは、複雑に絡み合ったシュレッダーダストを二段階でほぐし、非鉄金属などの重質物とプラスチックなどの軽質物とに効率的に分離回収するもの。ほぐし工程で水蒸気を直接噴射してダストを洗浄し、防塵効果ももたせている。シュレッダーダストの55%以上を有価物として回収できる。

使用済み自動車から発生するシュレッダーダストは年間60万トン以上にのぼるが、その中にはリサイクル可能な有価物(非鉄金属、プラスティックなど)が多く含まれている。これまではそのほとんどが産業廃棄物として埋め立て処分されるか、サーマルリサイクルとして溶融処理されてきた。本システムの開発により、シュレッダーダストの減容化、廃棄処理コストの低減、およびリサイクル率の向上が期待される。



http://www.fhi.co.jp/news/03_04_06/03_04_21.htm




登録日時: 2003/06/13 10:31:55 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ