3R・廃棄物

2002年11月08日

 

リサイクルも高品質が鍵、富士ゼロックスの取り組み

Keywords:  3R・廃棄物  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  環境技術 

 

富士ゼロックス株式会社は、部品のリユース(再使用)の分野でのリーダー企業の1つである。

同社は、使用済み複写機から部品を取り出し、新品の複写機に使用する試みを95年に始めた。2001年度に全機種で部品リユースを達成。1機種平均のリユース率は54%に達し、初めて5割を超えた。

「リユース部品が半分以上を占めるといっても、完成した複写機の品質は、新品部品100%で作った製品と同じ」という品質に対する自信の裏には、部品の「余寿命」、つまり1回使用した後、再使用したときの寿命を予測する技術を蓄積してきたことがある。

例えば、あるモーター部品の場合、まず同じモーターを搭載した複写機5万3000台の故障履歴を統計的に分析。さらに、1-5年使用したモーターを実際に検査し、グリース(潤滑剤)の残量などから使用可能期間を推定した。その結果、平均して13年の使用に耐えるとの結論を得た。

加えて、使用済みのモーターを実際に再使用する場合には、1品ごとに検査する。回転音を解析してわずかな異常を検出するという手法を独自開発した。これに合格するには、新品モーターと同じ基準が適用される。

こうした徹底した品質管理の結果、「リユース部品を使った複写機の故障率は新品部品だけを使った製品と変わらない」。徹底した品質管理による高品質リサイクルだからこその成功である。



http://www.fujixerox.co.jp/arm/index3.html




登録日時: 2002/11/08 06:07:48 AM

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