生物多様性・食糧・水

2017年12月08日

 

温暖化の進行で鈍化する穀物収量の伸び、適応技術の開発・普及が重要に

Keywords:  食糧  地球温暖化  環境技術 

 

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イメージ画像:Photo by United Soybean Board Some Rights Reserved.

農研機構農業環境変動研究センター、国際農林水産業研究センター、国立環境研究所は2017年8月28日、気候変動が世界の主要穀物(トウモロコシ、コメ、コムギ、ダイズ)の収量に及ぼす影響を共同で予測し、温暖化の進行で世界の穀物収量の伸びが鈍化するという研究結果を発表した。

同研究では、作物の生理・生態的な生育過程を数式で表現した数値モデルを用い、気候変動が世界各地域の主要穀物の収量に及ぼす影響を50kmメッシュの高解像度で予測した。予測条件では、経済発展に伴い開発途上国で普及するであろう既存の増収技術(施肥管理や高収量品種の利用)と、播種日の移動のような簡易に取り組める対策技術を考慮している点が特徴である。

予測結果は、トウモロコシとダイズの今世紀末時点での収量増加が、産業革命以前から今世紀末までの気温上昇が1.8℃でも抑制され、気温の上昇が大きいほど収量増加が低くなる。一方、コメとコムギについては、気温上昇が3.2℃を超えると収量増加が停滞し始めるものの、それ以下の気温上昇ではあまり影響ないことが分かった。

世界の増加する食料需要を満たすため、気候変動の下で収量増加を継続するには、既存の増収技術の開発途上国での一層の普及に加えて、高温耐性品種や灌漑・排水施設の整備といった、より積極的な気候変動への適応技術の開発・普及を加速していくことが必要になる。

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