2014年01月18日
Keywords: 再生可能エネルギー NGO・市民 市民社会・地域
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2013年9月、福島県伊達市に福島りょうぜん市民共同発電所が完成した。農業者団体である福島県農民連と大阪のNPO法人である自然エネルギー市民共同発電が協働し、市民から募った出資をもとに建設された出力約50キロワットの太陽光発電所。
東日本大震災による福島県第一原子力発電所の事故の影響で、福島県の多くの農家が農作物の出荷制限や価格下落に苦しんでいる。福島の復興と原子力に頼らない地球温暖化防止を目指し、市民主体での発電所建設を計画。太陽光パネルを囲う柵は地元の間伐材を活用、農家が作った。
建設資金は、信託の仕組みを利用して市民からの出資を集めた。福島のみならず、日本全国から出資の申込みがあったという。募集総額は2千万円で、20年間運用される。自然エネルギー発電による電力の固定価格買取制度を利用して東北電力へ売電する。
売電収益の2%を「福島復興基金」として毎年積み立てる。積立金額は、20年間で約78万円となる予定で、福島県農民連と自然エネルギー市民共同発電による運営委員会が協議・審査して運用する。