3R・廃棄物

2013年03月20日

 

高齢者向け紙おむつのリサイクルで綿花を収穫

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福岡県の三大学(福岡大学・香蘭女子短期大学・日本赤十字九州国際看護大学)連携推進会議は2012年10月27日、福岡市内の綿花畑で高齢者向け紙おむつのリサイクルシステムの一環として、「綿花大作戦・収穫祭2012」を開催した。

このイベントは、福岡大学工学部社会デザイン工学科の松藤康司教授が研究開発した環境プロジェクトで、使用済み紙おむつを分別した低質パルプを土壌改良剤の助剤として活用することで綿花の栽培を行うもの。子どもから高齢者まで約100人の参加者は、栽培を通して、植物光合成のしくみやごみのリサイクルについて学習した。

高齢者人口の増加により紙おむつの使用量、排出量は増え続け、紙おむつの処理は市町村の大きな負担になっている。福岡県大木町では、2011年から全国で初めて家庭から排出される紙おむつの分別回収を始めた。最終的には90%の回収を目指し、その量は同町が焼却処置するごみの約10%にあたる。回収した紙おむつは水溶化処理し、再生パルプとして耐火ボードなどの建築資材に再利用される。

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