2010年02月02日
山梨県富士吉田市のふじさん牧場は2010年1月から、ワインのしぼり粕とおからを餌にして育てた羊肉「富士山ワインラム」の販売している。通常、ワイン粕やおからは産業廃棄物として処分される未利用資源だが、山梨県酪農試験場の研究から餌として開発された。牛の餌としては既に例があるが、羊では初めて。
ふじさん牧場では、2009年11月に餌作りを始めた。ワイン粕は、同県勝沼の老舗ワイナリー「シャトールミエール」でこの秋に採れたぶどうからできたもの。おからは、同県忍野村にある豆腐店のもので、国産大豆100%。これらを混ぜてドラム缶に入れて押しつぶし、3週間ほど置いて発酵させた。
羊はワイン粕を与えることで、血中ビタミン濃度が上がるという結果が出ている。それによって脂身が少なく、赤みの味がしっかりとした羊肉となる。同牧場では、頭部や手足が黒いサフォーク種を育てている。
産まれてから1年以内に出荷するラム(仔羊)に加え、今後は1~2年で出荷するホゲット(若羊)の出荷にも取り組み、順次頭数を増やし、100頭ほどの生産規模を目指す。販売は、インターネットを通じて行う。
「ふじさん牧場」2009/11/4 の日記「ワインラム作り」開始
http://blog.fujiboku.com/archives/221
登録日時:2010/02/02 06:00:15 AM