3R・廃棄物

2008年12月31日

 

三菱電機、使用済み家電製品の主要プラスチックを高純度で回収・再利用へ

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三菱電機は2008年8月20日、使用済家電製品のリサイクルで破砕した混合プラスチックから、3大プラスチックを高純度で選別・回収する「大規模・高純度プラスチックリサイクル」を2009年秋に開始すると発表した。

混合プラスチックには、家電製品で主として使われるPP (ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、ABS(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン)が含まれている。PPは99%の高純度で回収する「比重選別技術」を実用化していたが、比重で選別できなかったPSとABSに対し「静電選別技術」を開発したことで、PSとABSをそれぞれ99%以上の純度で選別することに成功した。3者を99%以上の高純度で回収し、再利用するのは日本初。

同社のリサイクルシステムで発生するプラスチックの全重量10,000トンのうち、これまで同社家電製品に再利用されていたのは600トンだけであったが、本技術と合わせて7,000トンが再利用可能となり、プラスチックの自己循環リサイクル量が拡大する。これにより家電事業で使用する3大プラスチックは約18%削減できるとともに、CO2は10%、年間6,700トン削減できる。素材化工場の運営は2009年秋から開始する予定。

日本初の「大規模・高純度プラスチックリサイクル」を開始
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/
2008/0820-a.htm

登録日時:2008/12/31 06:00:15 AM

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