2007年10月28日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 大学・研究機関 環境技術 省エネ
産業技術総合研究所は2007年6月25日、日射に含まれる熱線(赤外線)エネルギーの50%以上を反射させ、可視光透過率が80%以上で採光や眺望を妨げず窓ガラスとして利用可能な日射熱反射ガラスを開発したと発表した。
建物内に流入する熱量の71%が窓から入りこむとされているが、今回開発されたガラスをビルなどの窓ガラスとして利用すれば、冷房負荷が軽減でき、大きな省エネ効果が期待される。
最近省エネ効果等で複層構造のペアガラスが注目されているが、同研究所はそれより単純な構造で高い可視光透過と効果的な日射熱反射が両立するガラスの開発を進めている。今回開発したガラスは、窓ガラスとしての応用を想定し、人体に有害な紫外光に対しては反射および吸収により遮断し、熱線(赤外線)に対しては反射により透過を抑制するよう設計されており、遮熱効果も実証されている。
今後は、より広い範囲の可視光透過率や熱線エネルギー反射率への要求に対応できるよう研究を展開し、窓ガラスへの応用に必要な基盤技術の確立を目指す。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2007/pr20070625/pr20070625.html
産総研、次世代多機能窓ガラスを開発 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/950-j
産総研 太陽熱エネルギーを自動制御する窓ガラスを開発 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1473-j
登録日時: 2007/10/28 12:01:46 PM
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