3R・廃棄物

2006年12月22日

 

廃消火器リサイクルシステム、全国的な運用始まる

Keywords:  3R・廃棄物  企業(製造業) 

 

消火器メーカーの初田製作所、ヤマトプロテック、モリタの3社は、2006年9月1日、環境省が定める廃棄物の広域的処理に係わる「広域認定制度」の認定を取得し、同月4日、それぞれの廃消火器回収システム「HATSUTAエコサイクルシステム」「YPリサイクルネット」「サークル・モリタ・エコ」の運用を今秋から開始すると発表した。3社の国内シェア合計は消火器全体の約7割を占めている。

廃消火器は圧力容器であること等から、廃棄処理が困難とされ、回収が進まないケースがあった。今回の認定により、廃消火器の回収・リサイクルが消火器メーカーの手で、全国的に効率よく実施できるようになった。

一例として、モリタでは、同社が認定する全国約1000社の登録店のネットワークによって「サークル・モリタ・エコ」を運営する。回収された消火器は分解・選別し、本体容器は再資源化し、消火薬剤は再生消火薬剤の原料および肥料の原料としてリサイクルする。

従来、廃棄していた消火薬剤のリサイクルにより、廃消火器の再生利用率が1本あたり重量比で約37%から約97%に向上した。同社は、消火薬剤の主成分が窒素とリンであることに着目し、肥料の原料とする研究を行い、リサイクル肥料「モリタ1号」として実用化している。



http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=7471


http://www.morita119.com/ir/pdf/2006_0904.pdf


登録日時: 2006/12/22 11:32:38 AM

英語記事はこちら


 


 

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