3R・廃棄物

2006年10月30日

 

食品メーカーと農家、廃棄食品をリキッド飼料へ活用

Keywords:  3R・廃棄物  NGO・市民  企業(製造業) 

 

NPO法人の三重スローライフ協会の呼びかけに、地元三重県の食品メーカー、養豚農家が共同で食品残渣を活用した豚用のリキッド飼料を生産する計画が進められている。パン、麺、菓子、豆乳、酒などの食品メーカーからの食品残渣の排出が予定されており、畜産農家と共同出資で2006年度内に組合を設立し、2008年から事業を開始する予定。

リキッド飼料は食品残渣を原料に液状に仕上げた飼料で、粉末飼料よりも活用できる残渣の幅が広い。均質の高栄養が確保でき、粉末飼料の弊害である豚の呼吸器系の病気を防ぐことができる等の利点がある。

三重スローライフ協会は食、農、環境をテーマに、これまでの大量生産、大量消費の流れに代わる新たな循環型社会の仕組みをさぐるNPO団体。安全でおいしい豚肉の生産と食品残渣の活用を目的に、この計画に取り組んでいるが、飼料自給率の向上も期待できる。

この取り組みを通して未利用のまま廃棄される食品が多い現状を改めて認識した同協会は、将来的には食品工場の実態や意識を変えて、まず廃棄食品をできるだけ減らし、その上でどうしても発生する廃棄物は活用するという方向へもっていきたいと語っている。



http://www.okaeri.info/




登録日時: 2006/10/30 08:01:04 AM

英語記事はこちら


 


 

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