3R・廃棄物

2006年10月06日

 

横浜市、動物園から排出される動物糞を肥料に

Keywords:  3R・廃棄物  地方自治体 

 

横浜市は、動物園の動物糞を堆肥化し、生産された堆肥を市民や農家に販売していく仕組みを構築し、環境学習に生かす事業を推進することを明らかにした。横浜市の職員が自ら提案した「市民のための事業」を企画から事業化まで責任をもって推進する2005年度のアントレプレナーシップ事業としておこなう。

アンケート調査で動物糞の堆肥の需要を確認したところ、来園者の約6割から「動物園のよいお土産になる」「環境にやさしそう」、農家が集まる会合などでも、「早く堆肥を作って欲しい」「動物糞堆肥を買いたい」「自分の畑で使いたい」などの意思を確認できた。

本事業では、環境学習や資源有効活用の他、処分経費も削減できる見込み。2005 年現在、横浜市の動物園から出る年間約600トンの動物糞は、年間約1,000万円の 処分経費をかけ、ゴミとして焼却処分している。同事業により、この処分経費を 削減できるうえ、堆肥の売り上げ代金も新たに歳入として加わることになり、施設整備費を入れても、施設完成の5年後には黒字に転換できる計算。

施設整備費が4,500万円と高額なため、まず週1日分の糞を堆肥化できる施設を建設し、堆肥化施設整備後、「堆肥の販売促進」「品質」「堆肥のブランド化」の検証を行い、その結果を踏まえ、2008年度までに全動物糞を堆肥化できる施設の整備を行い、動物糞有効活用事業を推進していく方針。




登録日時: 2006/10/06 12:25:48 PM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ