3R・廃棄物

2006年07月14日

 

食品廃棄物からエタノール製造へ

Keywords:  3R・廃棄物  企業(製造業)  再生可能エネルギー 

 

新日本製鐵は2006年3月27日、食品廃棄物からエタノールを製造するリサイクルシステムの実験事業を2007年4月から北九州エコタウンで行なうと発表した。これは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のバイオマスエネルギー地域システム化実験事業の委託事業で、同社は、食品廃棄物の分別収集システムの構築は北九州市、分別収集技術の構築は廃棄物処理業者の西原商事にそれぞれ再委託する形で行なう。

本事業では、食品廃棄物中に多く含まれるご飯やパンなどの炭水化物に注目し、炭水化物を選択的に糖化・エタノール発酵して食品残渣をエタノールに転換する新しいリサイクルシステムの実証を行なう。食品廃棄物はスーパーやレストラン、学校、病院などから集め、そのうち一日あたり10トンの食品廃棄物から397リットルの無水エタノールを製造。そのエタノールはエタノール3%混合ガソリン(E3ガソリン)に加工し、北九州市の市公用車などで利用する予定。

またコスト圧迫要因を排除するために、食品残渣のエタノール転換設備で既存のごみ焼却施設で有効利用されていない排熱を利用すると同時に、リサイクル後の残渣を既存のごみ焼却炉で処理する。


設備の建設は2006年9月開始の予定。



http://www0.nsc.co.jp/data/20060327094030.pdf




登録日時: 2006/07/14 11:15:26 PM

英語記事はこちら


 


 

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