2006年07月06日
Keywords: 3R・廃棄物 再生可能エネルギー 地方自治体
熊本県水俣市は2006年3月31日、廃棄物系バイオマス92%以上、未利用バイオマス40%以上を利活用するバイオマスタウンを目指す構想を公表した。主に木質系バイオマスの利活用と、畜産廃棄物の利活用を重点的に推進する方針。
林地残材、建築廃材等の未利用の木質系バイオマスについては、(1)間伐の際に収集した上質間伐材は製材・製品化する。(2)その他の曲がり材、切り株等は、ストランドボード製造に利用。さらに、(3)木質系バイオマスを燃料として発電を行う。得られた電力をボード製造用の動力源として利用し、熱蒸気については、ボードの乾燥や熱圧締に利用し、余剰分は電力会社へ売電する。
畜産廃棄物については、畜産農家1戸ごとに通電透析発酵システムを設置し、家畜排せつ物の固液分離を行った後、その液分から有用成分の回収を行い、回収段階で得られる濃縮液は液肥として土壌に還元する。回収後の処理水は、畜舎洗浄に利用するとともに河川へ放流する。
本市は1993年より開始した「ゴミの21分別」の取組みで、一般家庭からのごみを21種類に分別回収し、生ごみ全量の堆肥化、ごみ量20%減をすでに達成している。今回の構想に基づき、2006-07年度に木質系バイオマスを用いたストランド
ボード事業、バイオマス発電事業に着手、2009年度に畜産廃棄物処理事業に着手する予定。
地域でバイオマスの発生から利用まで、13市町村の構想を発表 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1041-j
登録日時: 2006/07/06 10:40:07 PM
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