3R・廃棄物

2006年02月08日

 

松下電工、マッサージチェアのエコリターナブル包装・回収システムを実現

Keywords:  3R・廃棄物  企業(製造業)  政策・制度 

 

松下電工は、マッサージチェアの「エコ リターナブル包装・回収システム」を開発し、2005年5月から中部地区で試験的な運用を開始した。工場から顧客宅へ配送後、包装材等を回収する循環物流で、従来の方法に比べ必要なエネルギーはCO2排出量換算で7分の1にまで削減できるという試算が得られ、運用地域の拡大を検討している。

同社の製造するマッサージチェアは、駆動部が多く、精密な制御が必要な製品で、重量も大きいため、輸送では重厚な段ボール材を使用している。しかし、開梱後は廃棄物となっていたことに着目し、包装形態を新リターナブル包装・回収システムに変え、段ボール材の資源節約(1台につき約8kgの削減)を図った。同時に、緩衝材やシートなども届け先で回収して工場に持ち帰り、リサイクル処分、廃棄管理を行うことで、配送先での包装材廃棄ゼロ化も実現した。

同社では、2001年12月から照明器具の梱包材を削減した搬入システムを導入しており、2005年8月までの間に約240トンのダンボールを削減している。同時に照明器具設置にかかる作業時間も約半分に短縮でき、工事関係者からの評判も高いこともあり、当初は主に首都圏で導入したが、現在では全国各地で展開中。



登録日時: 2006/02/08 02:13:26 PM

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