2005年09月10日
Keywords: 3R・廃棄物 再生可能エネルギー 大学・研究機関 政府
独立行政法人産業技術総合研究所は2005年5月17日、高分子分解研究所と共同で、廃プラスチックからガス燃料を回収できる、廃プラスチックの直接ガス化技術の開発に初めて成功したと発表した。
同技術は、廃プラスチックの資源化・燃料化を促進すると同時に、市場性の高いガス燃料を連続的に供給できる新しいリサイクル技術。地域分散設置型の小型燃料化技術として、廃プラスチックリサイクル事業を加速する可能性を持つ。
両研究所は約3年間の研究から、高分子分解研究所開発の技術をもとに製作した水平移動床方式の小型ガス化モジュールで、ポリエチレンとポリプロピレンから70-94wt%の収率でメタン、イソブタンなど利便性と汎用性が高い燃料ガスを回収できることを確認。
高い電熱性能とガス成分制御により高速連続ガス化が可能で、廃プラスチックのリサイクルコストを左右する処理能力、回収製品の高付加価値化という二大課題を同時に解決する見通しを得た。
廃プラスチック回収量が日当たり3トン以下でも事業採算性が確認されているため、小規模のガス燃料化リサイクル施設の建設も可能となる。2年程度での実用化を目指している。
http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/nr20050512/nr20050512.html
登録日時: 2005/09/10 09:43:14 AM
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