2005年07月30日
Keywords: 3R・廃棄物 企業(製造業) 企業(非製造業)
(株)日本総合研究所(日本総研)は2005年3月28日、MATICSコンソーシアムが、ICタグ(RFIDタグ)を用いた廃棄物のトレーシングの実証実験を開始したと発表した。同コンソーシアムは日本総研が主催し、37企業・団体が参加。医療系廃棄物のトレーシングサービスの開発、リサイクルサービスなど、ICタグ(RFIDタグ)を用いた新ビジネスモデルの開発や特許開発などを行ってきた。
産業廃棄物の排出責任を問われる「廃棄リスク」を回避するために、現状では、排出、処理、最終処分各業者間の廃棄物受け渡しを記録するマニフェスト制度が実施されている。しかし、廃棄リスクを低減するには、マニフェストと廃棄物の一体的管理システムが必要で、今回のシステムは、個別の「もの」の「情報」を非接触で読み取ることのできるICタグを活用して、一体的管理を実現するもの。
今回の実証実験では、アサヒビールの茨城工場内の廃プラを圧縮梱包して、ICタグを添付し、運用上の作業負担やトレーシングの確実性の確認を行う。また、首都圏の大手総合病院で医療系廃棄物への適用の実証実験を行い、ICタグの読み取り実験に加え、処理コスト軽減効果を検証する。
実証実験を経て、2005年度中には事業としてサービスを開始する考え。
http://www.jri.co.jp/press/press_html/2004/0328.html
登録日時: 2005/07/30 07:58:48 AM
英語記事はこちら