2005年06月13日
Keywords: 3R・廃棄物 NGO・市民 再生可能エネルギー
京都府丹後地方のNPO法人「丹後の自然を守る会」は、家庭や飲食店から出た廃食用油を回収し、京都市内の業者の協力を得てバイオディーゼル燃料としてリサイクルに役立てている。リサイクルされた燃料は京都市の公用車使用に加え、2005年より京丹後市の民間生ゴミパッカー車10台が、燃料源として使用し始めた。
守る会は、蒲田充弘理事長らが幼い頃から親しんできた阿蘇海の水質環境を守ろうと、2000年に結成し、11人で廃食用油回収の活動を開始した。当初は月平均20Lにも満たなかったが、徐々に会の規模と活動範囲を広げ、丹後2市4町の幼稚園・スーパー・公共施設など計200箇所にタンクを設置。2004年には大手会社にも協力を依頼し、5万Lの廃食用油を回収した。
約4万世帯を抱える丹後地域で、廃食用油の二酸化炭素発生量は年間約633トン見込まれている。5万L(約132トン)の回収量は削減率が約20%となる。廃食用油リサイクルを通じた循環型社会の取組みが、温暖化防止に大きく貢献している。蒲田さんは「丹後にプラントを建てたい、丹後からごみを出さない、地域で住民の燃料を賄える完全循環型社会を目指したい。」と抱負を語っている。
http://tangonoshizen.com/
登録日時: 2005/06/13 09:27:34 AM
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